目のクマの種類
目のクマは、大きく分けて3種類あります。これらはそれぞれ青クマ、茶クマ、黒クマと呼ばれ、その発生原因は異なります。青クマの場合、血行不良が原因で発生します。目の周りにはたくさんの毛細血管があり、そこで血液の循環が滞ると酸素の少ない黒っぽい血液がとどまることになるため、クマとなって現れます。茶クマの場合、色素沈着が原因で発生します。表皮で発生する場合と真皮で発生する場合がありますが、どちらも紫外線のダメージや化粧品かぶれ、目をこすったときの摩擦などによって引き起こされます。黒クマはほかのクマとは異なり、皮膚のたるみによってできた影です。生まれつき目の下の脂肪が少なかったり、加齢によって筋肉がゆるんだりすることで発生します。このようにクマの種類によって原因は大きく異なるため、その対処法も変わってくるのです。
目のクマの種類に合わせた対処法
青クマは、血行不良が原因で発生する種類のクマです。そのため、これを解消するためには血行を良くする必要があります。血行を良くする方法としては、マッサージやホットパックなどがよく用いられます。血行がきちんと改善されれば、青クマは自然に消えるでしょう。ただし、マッサージには注意が必要です。目の周りの皮膚は非常に薄く、とても敏感です。そこを力を入れてぐいぐい押したり引っ張ったりを繰り返していると、コラーゲンが壊れてシミやシワの原因になってしまいます。こすることで色素沈着の原因にもなるため、クマを悪化させることにもつながります。そのため、マッサージをする場合は自己流でするのではなく、きちんと方法を調べる、あるいはクリニックに相談してから行うようにしましょう。顔全体の血行を良くするには、リンパマッサージも効果的です。また、きちんと栄養を摂ってしっかりと休むというのも大切なことです。茶クマは、色素沈着が原因で発生する種類のクマです。これを解消するには、美白効果のある化粧品でケアをするのが効果的です。美白効果のある化粧品にはさまざまな種類がありますが、なかでもビタミンC誘導体が含まれているものがおすすめです。黒クマは、皮膚のたるみなどが原因で発生する種類のクマです。これを解消するには、目の周りの筋肉を鍛えるのが効果的です。目の周りの筋肉を鍛える簡単な方法は、ぎゅっと目を閉じて5秒ほどキープしたあと目を開けるというもの。目を開けるときも大きく開けて、これも5秒間ほどキープします。こうすることで、目の周りの筋肉を鍛えることができます。
目のクマの改善に効果的なツボ
目の周りには、さまざまな種類のツボがあります。これらは眼精疲労やシワの改善、たるみの改善などに効果的なので、目のクマを解消するのにも役立ちます。たとえば鼻の根元と目頭の間のくぼみには晴明というツボがあり、ここを押すと眼精疲労を和らげることができます。目尻の少し外側には瞳子膠というツボがあり、これも眼精疲労に効果があります。また、シワの改善にも効果的です。そのさらに外側、こめかみの辺りには太陽というツボがあり、これを押すと側頭部の血行を良くすることができます。クマが改善できるほかに、頭痛にも効果があります。このようにさまざまな種類のツボがあるため、クマを改善したい場合にはぜひ押してみてください。あまり強く押さず、気持ちいいくらいの強さで押すようにしましょう。
クリニックでの施術が必要になることも
目のクマはこれまでご紹介したように、毎日のケアで改善することができます。しかし、なかにはクリニックで施術してもらわなければ治らないようなものもあるため、長い間改善しない場合にはクリニックに相談してみてください。茶クマや青クマの場合、レーザー治療やピーリングなどが行われます。これによって、クマの原因となっているメラニン色素を排除したり血行を促進したりといった効果が得られます。黒クマの場合、ヒアルロン酸や脂肪を注入することでたるみを改善することができます。手術を行う治療法としては、脂肪を取り出す経結膜脱脂法や、脂肪を移動させる経結膜的眼窩脂肪移動術などがあります。