目のクマの原因は病気だった?
血行不良が原因で起こる青クマ、色素沈着が原因で起こる茶クマ、下まぶたのたるみが原因で起こる黒クマ。種類によって目のクマができる原因はさまざまで、クマの悩みを抱えている人なら「すでに知っている」という場合がほとんどのはず。しかし、なぜそういったことが起きるのか、その原因まで考えている人はそう多くないのではないでしょうか。
クマの裏には、病気のリスクが潜んでいる可能性があります。そのため、「血行が悪いから」、「加齢でたるみが出てきたから」などと軽く考えず、一度自身の身体と向き合ってみることが大切です。
肝臓・腎臓疾患
青クマの裏に潜む病気として、肝臓・腎臓疾患があります。血行不良になる原因にはさまざまなものがありますが、肝臓や腎臓への負担が大きい場合も、また血行不良を引き起こす恐れがあるといわれています。肝臓や腎臓の負担が大きくなれば、これらの機能低下につながります。これにより血液の循環が滞ってしまい、やがて青クマをつくってしまうのです。そのため、青クマの悩みを抱えている人は、普段の生活により肝臓や腎臓へ負担がかかりすぎていないかを見直してみる必要があるといえます。
皮膚炎
不十分なクレンジング、肌の摩擦などが原因でできてしまう茶クマ。茶クマの悩みを抱えている人の場合、皮膚炎のリスクが潜んでいる可能性があります。皮膚炎には、具体的にアトピー性皮膚炎や花粉症皮膚炎などがあります。ハウスダストや花粉などといった物質が下まぶたにくっつくことで、肌が炎症を起こし、それにより茶クマとなって現れるということがあるのです。
バセドウ病
加齢などにより下まぶたにたるみが生じると、黒クマが現れます。とはいえ、黒クマの原因が必ずしもたるみというわけではありません。黒クマの裏には、バセドウ病という病気が潜んでいる可能性があります。バセドウ病になると眼球が前へ突出することがあるのですが、同時に下まぶたの脂肪も突出することがあります。これにより下まぶたに陰影ができ、黒クマができてしまうのです。
黒クマの悩みを抱えている人は、簡単にたるみだと決めつけるのではなく、バセドウ病の可能性も疑ってみることが大切です。
こんな病気が隠れている可能性も
目にクマができた場合、原因として考えられる病気にはほかにもさまざまなものがあります。なかには、うつ病のように目で見ただけでは分かりづらい病気もあります。そのため、身体に異常がないからと安心するのではなく、万が一クマができた場合は自身の心としっかり向き合ってみることも必要です。
うつ病
一見、目のクマとは何の関係もないように思えるうつ病。しかし、じつはうつ病が原因で目のクマができてしまうという人もいます。うつ病を発症すると、目元や口元の血行が悪くなり、肌が青白く見えてしまうことがあります。この症状は自律神経の不調が原因となっており、これにより下まぶたに溜まった血液が透けて見えてしまい、青クマができてしまうのです。
鉄欠乏性貧血
鉄欠乏性貧血とは、鉄分が不足することで発生する病気のひとつです。鉄分が不足すると、体内のヘモグロビンが減少します。これは血行不良を引き起こす原因となるため、鉄分が不足すると下まぶたに青クマができることなります。つまり、青クマができた際は、自身がなぜ血行不良になっているのかという点までよく考えることが大切といえます。
悩みをそのままにせず、病院へ
目のクマやたるみといった肌の悩みを抱えているなら、まずそうなった原因をしっかり考えることが大切です。上で紹介したように病気が元となっていることもあるので、「メイクで隠せるから大丈夫」、「たるみケアを続けていけば問題ない」などと軽く考えるのではなく、少しでも異常を感じたら病院に相談へ行きましょう。早期発見・早期治療は病気の進行を食い止めるだけでなく、肌の悩みの解決に繋がることもあります。