目の下のたるみの原因①:「短時間だから大丈夫」と、日焼け対策を怠たる
洗濯物を干すとき、コンビニに行くとき。「ちょっと外に出るだけだから」と日焼け対策を怠っていませんか?また、日光の入る明るい室内で、日焼け止めも塗らずにすっぴんのまま過ごしてはいないでしょうか?
アウトドアやお出かけのときにはバッチリ紫外線対策をしている人でも、こういった日常レベルの紫外線には無頓着になりがち。これは目の下のたるみにはとっても悪い習慣です。このような習慣を続けて肌が紫外線にさらされ続けると、それが目の下のたるみを悪化させる原因になることがあります。
なぜなら、紫外線を浴びると、肌内部では活性酸素が発生するから。活性酸素には、肌の真皮層で肌のハリや弾力を保つ役割をするコラーゲンやエラスチンの正常な構造を破壊・変性させたり、コラーゲンやエラスチンを増やす酵素の働きを阻害したりといった肌にとって良くない働きがあるため、活性酸素が増えることによって肌のハリや弾力は失われ、目の下のたるみが生じやすくなってしまいます。
また、活性酸素は肌の皮脂や細胞間脂質などと組み合わさることで過酸化脂質という物質を作り出します。この過酸化脂質には、肌細胞を攻撃して傷つける性質があるため、肌の劣化や老化が促進されることに。さらに、過酸化脂質が発生した際には、肌細胞では自己防衛機能としてメラニンの生成が行われます。この機能によって肌細胞はダメージから守られますが、メラニンがつくられることでシミやそばかすが増えてしまいます。
このように、「このくらい大丈夫だろう」と紫外線対策を怠っていると、目の下のたるみの原因になるのはもちろん、シミやそばかすといった年齢肌トラブルにも繋がってしまいます。
なお、紫外線のなかでも、日常レベルのうっかり日焼けで注意すべきなのは、紫外線A波です。A波は紫外線のなかでも最も波長が長く、雲や窓ガラスをも通過します。ですから、曇りの日や室内にいるときでも、紫外線対策をしていないとA波によって肌は焼けてしまうのです。
日頃のうっかり日焼けに思い当たる節がある方は、洗濯物を干したりコンビニに行ったりなどの短時間の外出でも、しっかりと日焼け止めクリームを塗ったり帽子や日傘を利用したりして紫外線対策を徹底しましょう。
目の下のたるみの原因②「1日くらいいいや…」と、メイクを落とさずに寝る
疲れて帰ってきてソファに横になったら、気づいたら朝だった……
「1日くらいメイクを落とさなくてもいいか…」と、そのまま寝てしまった……
こんなふうにメイクをしたまま寝ることも、目の下のたるみを悪化させる原因のひとつです。
というのも、ファンデーションには、皮脂を吸収したり肌をサラサラに保ったりするための成分が配合されています。ですから、メイクを落とさずに長時間つけたままにしていると、肌の水分は失われ乾燥状態になっていくのです。1日だけならまだしも、このような習慣を続けていると、肌のハリや弾力は失われ、目の下のたるみが生じやすくなってしまいます。
また、メイクを落とさずに寝ると、日中に出た汗や皮脂がメイクと混ざり合い、毛穴に詰まりやすくなります。そのため、毛穴の黒ずみや開きが目立つようになったり、毛穴に詰まった皮脂に雑菌が繁殖しニキビができたりといった肌トラブルに。さらに、メイクを落とさない=洗顔をしないことにより、本来は剥がれ落ちるべき肌表面の不要な角質が残ったままになるため、肌がくすんだりごわついたりすることもあります。そして、このような状態が続くと、肌のターンオーバーが乱れ、さまざまな肌トラブルに繋がります。
このように、メイクを落とさずに寝ることが頻繁にある人は、肌に大きな負担をかけて肌の老化を早めてしまっているおそれがあります。
改善方法として大切なのは、メイクはできるだけ早く落とすこと。そして、洗顔後には化粧品で保湿をしっかりと行うことです。年齢を重ねた肌では、水分量や皮脂量が減少していますから、それを補うように化粧水や乳液、クリームで潤いを補給してあげましょう。特に目の下や目のまわりは、もともと皮膚が薄く、水分量や皮脂量が少ない部分。化粧品で水分や油分を補給してあげないと、乾燥が進んでたるみやすくなってしまいます。メイクを落としたら、アイクリームやオイルなどを使って優しくケアしてあげましょう。
いかがでしたか。
目の下のたるみの原因はさまざまですが、うっかり日焼けやメイクを落とさずに寝ることなど、ついついやってしまいがちな日頃の習慣のなかにも原因はあるのです。
ぜひ今日から、「外に出るときは短時間でも日焼け対策をする」「帰宅したらなるべくすぐにメイクを落とし、保湿ケアをする」ということを心がけ、改善してみてくださいね。毎日の積み重ねが、数年後の肌をきっと改善してくれますよ。