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ほうれい線ができる基本のメカニズム
ほうれい線は、皮膚の老化やトラブルによって頬の皮膚とその下の脂肪がたるむことで生じます。最初はうっすらしたラインがときどき見える程度でも、重度になるとセルフケアでは元に戻らないほど深い溝が刻まれてしまいます。
顔のたるみが生じる4つの原因
皮膚は、表皮と真皮によって構成されており、その下には脂肪層がついています。
健康な皮膚は、真皮層にコラーゲンとエラスチンがバランス良く存在していて、ハリと弾力が十分にある状態。表皮もきめ細やかになっています。また、皮膚の下の脂肪層は脂肪ネットでしっかり支えられ、脂肪線維によって皮膚層や骨とずれることなく繋がっています。
一方、たるんだ皮膚は、表皮、真皮、脂肪層が互いにしっかり支え合うことができず、重力によってずり落ちてしまっています。このような状態が引き起こされる原因としてあげられるのは、「脂肪線維の伸び」「脂肪ネットの劣化」「水分によるむくみ」「皮膚のハリ不足」。
つまり、これら4つの要素がほうれい線を生じさせているといえます。そして、これらの中でも特に多くの人が当てはまるのは、「脂肪繊維の伸び」と「脂肪ネットの劣化」です。
「脂肪線維の伸び」タイプ
脂肪線維とは、脂肪層を皮膚や骨につないでいる繊維組織のことをいいます。脂肪繊維が脂肪の重さに耐え切れなくなって伸びてしまうと、脂肪層が重力に従って垂れ下がり、たるみやシワを引き起こします。ほうれい線のほか、マリオネットラインやゴルゴジワ、首のたわみ、目元のクマの原因にも。顔に寝グセがつきやすい人や、指で頬をつまむと脂肪の硬さを感じる人は、この種類に該当する可能性があります。
「脂肪ネットの劣化」タイプ
脂肪ネットとは、皮膚の下の脂肪を支えているネット。年齢を重ねると脂肪ネットが劣化し、支えきれなくなった脂肪が重力に従って垂れ下がり、たるみやシワを引き起こします。ほうれい線のほか、マリオネットラインやゴルゴジワ、首のたわみなどの原因にも。顔のシワが目立つ人や、頬を指でつまむと柔らかく伸びる人は、この種類の可能性があります。
今は目立たなくても、油断できない2種類のたるみ原因
上記の2種類に当てはまらなかった人も、油断は禁物。「水分によるむくみ」「皮膚のハリ不足」によるたるみも、ほうれい線の原因となります。たとえ今は目立たなくても、日頃のケアや早めの対策をお忘れなく。
「水分によるむくみ」タイプ
むくみによって皮膚の下に余分な水分がたまると、脂肪が水分を含んで膨張し、重くなって垂れ下がります。むくみによる皮膚のたるみは夕方に起こりやすいので、ほうれい線も夕方以降にできやすくなります。一日のうちで顔のたるみ具合が変化しやすい人や、目元が腫れぼったくなりがちな人は、この種類に該当する可能性があります。
「皮膚のハリ不足」タイプ
加齢などによって体内でコラーゲンとエラスチンを生成する力が弱まると、肌はハリと弾力を失っていきます。すると、真皮層が縮んで表皮を支えきれなくなり、たるみやシワを引き起こします。特に、目元、口元、額などの小ジワが目立つ人は、この種類の可能性があります。
年齢のせい、とは限らない
このように、ほうれい線の原因は皮膚のたるみであり、その原因は4種類もあります。単純に「年齢のせいで皮膚がたるんだからほうれい線ができてしまった」とは言い切れないのです。自分のたるみの原因がどのタイプに当てはまるかがわかれば、ほうれい線を解消するためのベストなケアや施術がわかります。まずは専門クリニックの無料体験に行って、皮膚の状態をチェックしてもらってはいかがでしょうか。