セラミド不足で顔がたるむのはなぜ?
セラミドとは、皮膚の最も外側の層(角質層)に存在する細胞間脂質の一種です。角質細胞と角質細胞の隙間を満たして水分を逃がさないようにしたり、乾燥やホコリ、紫外線といった外的刺激から肌を守ったりする役割をしています。そのため、セラミドが十分に存在する肌は、肌トラブルを起こしにくく潤いに満ち、キメも整っています。しかし、加齢とともにセラミドが不足すると、ちょっとした外部刺激でダメージを受けて肌荒れを起こしたり、乾燥してカサつきやすくなったりしてしまいます。そしてその結果、肌の弾力やハリが低下し、顔のたるみを招くことに。ですから、顔のたるみを予防・改善するには、減少しがちなセラミドを補ってあげることが大切です。
セラミド不足解消には、生芋こんにゃくがおすすめ!
減少しがちなセラミドは、セラミドを多く含む食品を意識的にとることで身体の内側から補ってあげましょう。
数ある食品のなかでも、断トツにセラミド含有量が多いのは、「生芋こんにゃく」。生芋こんにゃくに含まれるセラミドは「グルコシルセラミド」と呼ばれており、顔のたるみの予防・改善にはもちろん、「肌のバリア機能を高めて乾燥や外的刺激に負けない健やかな肌を目指したい」という方にもおすすめできる成分です。
ここでひとつ重要なのが、「普通の“こんにゃく”ではなく、“生芋こんにゃく”を食べるべき」ということです。
実は、一般的にスーパーで販売されているこんにゃくには、こんにゃく芋を乾燥させて粉末にしてから固めたものと、生のこんにゃく芋をすりおろして固めたものの2種類があります。このうち前者がいわゆる普通の“こんにゃく”で、後者が“生芋こんにゃく”です。
実際に両者を比べてみるとわかりますが、生芋こんにゃくの方が普通のこんにゃくに比べてはるかに弾力感や風味が豊かで、お値段も倍以上高く設定されています。また、セラミドの含有量も、生芋こんにゃくが大きく上回っています。メーカーや商品によって多少異なりますが、一般的な製法でつくられる生芋こんにゃくのセラミド含有量は100gあたり600ugほど。毎日食べれば、セラミド不足を補う助けになってくれます。
こんにゃくを購入するときには、成分表示を確認して「こんにゃく粉」を使わず「こんにゃく芋」だけを使用しているものを選んでみてはいかがでしょうか。
顔のたるみの予防・改善に!生芋こんにゃくの上手な取り入れ方
グルコシルセラミドを効率よく摂取するためには、少量の油分といっしょに食べるのがおすすめです。一口大に切ったこんにゃくをオリーブオイルやサラダオイルを入れたフライパンで焼いてステーキ風に。鶏肉やサバのように油分が出る食材と一緒に煮込んで。
また、グルコシルセラミドは、できるだけ細かく砕いた状態で摂取したほうが体内で吸収されやすいといわれています。生芋こんにゃくをバナナやいちごなどのフルーツと小松菜やニンジンなどの野菜、ココナッツオイルやアボカドオイルとともにミキサーにかけてこんにゃくスムージーにしてみましょう。おなかにも溜まるので、朝食にぴったりです。
このように、生芋こんにゃくはさまざまな料理に合わせられますので、ぜひ毎日の食卓に取り入れてみてください。美味しく食べて、顔のたるみや肌トラブルの改善に役立てましょう。