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さまざまな種類がある治療法
ほうれい線やたるみの治療法にはさまざまな種類があり、それぞれにメリットやデメリットが存在します。独自の治療法として複数の種類を組み合わせるなど、クリニックによって名称が異なる場合も多く、「分かりにくい」、「どの治療法がいいのか分からない」と感じる人も多いのではないでしょうか。ほうれい線やたるみの治療法には、どのような種類があるのかをご紹介します。
多くのクリニックで利用されている注入術
ほうれい線やたるみの治療法として、最も多く利用されているのが注入術といえます。注入術は、ほうれい線やたるみの気になる部分に、ほうれい線やたるみの改善に効果的な成分を注入する治療法です。注入する成分には、ヒアルロン酸やボトックス、コラーゲン、PRPなどさまざまな種類があります。注入した成分は時間をかけて体内に吸収されていくため、効果が持続する時間は3ヶ月から1年程度のものが多くなっています。
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は人間の体内に含まれる成分の一種です。もともと体内に含まれているためアレルギー反応を起こすリスクが小さく、安全性が高い成分であるといわれています。粒子の大きさや粘度を変えることで、頬や口元だけでなく、額や鼻、目元、唇、胸などさまざまな部位に注入することができます。
ボトックス
ボトックスはボツリヌス菌由来の成分です。筋肉の動きを抑制することで、ほうれい線やたるみを改善します。表情筋をコントロールするため、ほうれい線やたるみの改善のほかにも、エラをすっきりさせる小顔効果や歯ぎしり改善なども期待できます。注入する量によっては表情が固まったように不自然になってしまうため、施術するドクターの裁量が重要となります。
コラーゲン
ほうれい線やたるみの原因の1つに、老化によるコラーゲン減少が挙げられます。そのコラーゲン成分を直接注入することで、ほうれい線やたるみを改善します。一般的に注入術に使用されるコラーゲンには牛や豚などの動物由来のものとヒト由来のものがあり、動物由来のコラーゲンはアレルギー反応を起こす可能性があるためアレルギーテストが必須となります。
PRP(血小板)
PRP(血小板)は、自分の血液から抽出した成分です。PRPには、成長因子と呼ばれる、体内の細胞を活性化させる成分が含まれており、それを注入することによりほうれい線やたるみを改善します。自分の血液から抽出した成分を利用するためアレルギーリスクが小さく、安全に利用することができます。
そのほかによく利用されている治療法
高周波・レーザー
クリニックのマシンで高周波やレーザーを肌に当てていく治療法です。皮膚の再生能力を活用することによって肌を引き締め、ほうれい線やたるみを改善させます。注入術よりも顔全体に若返り効果を得ることができます。社会復帰までに必要なダウンタイムがほとんどなく、痛みもほとんど感じないといった点が魅力です。利用するエネルギーの種類やクリニックの施術方法、施術する部位などによっては複数回通院する必要があったり、効果が出るまで時間がかかったりすることがあります。
糸によるリフトアップ
特殊な糸を頬に挿入してリフトアップすることで、ほうれい線やたるみを改善する治療法です。皮膚を切る必要がなく、施術当日から効果を実感できます。糸の種類や材質はさまざまなものがあり、徐々に溶けて体内に吸収されていくものと溶けないものがあります。
手術によるリフトアップ
耳の周囲の皮膚を切開し、顔の筋肉をリフトアップすることによってほうれい線やたるみを改善しフェイスラインをシャープにする治療法です。リスクも伴いますが、かなり長い期間効果が持続します。
どのような種類の治療法が最も効果的かどうかは、患者さんの症状の程度や体質、予算、希望条件などによって大きく異なります。ほうれい線やたるみの悩みを解消するには、カウンセリングでドクターとよく話し合い、納得できる治療法を選択することが重要です。