顔のたるみ・ほうれい線のコラム

顔のたるみ・ほうれい線のコラム

老け顔に見えてしまうゴルゴ線。その原因と対策とは?

鼻筋の横、目頭あたりから頰の中心にかけて斜めに走る、一本の線。通称「ゴルゴ線」と呼ばれるこの線は、ほうれい線や頰のたるみ、目の下のクマなどとともに、ミドルエイジの女性を悩ませる肌トラブルです。ここでは、ゴルゴ線ができる原因や予防法、改善方法などについてご紹介します。

ゴルゴ線って何?

 ゴルゴ線のことを、ほうれい線と同じようにシワだと思っている人は多いかもしれません。しかし、これは間違い。ゴルゴ線とは、頰の内側にある靭帯が皮膚を下に引っ張ることによってできる凹みのこと。頰の靭帯は誰の顔にも存在しますから、ゴルゴ線そのものは誰にでもあるものです。しかし、ゴルゴ線の出方は人によって違います。これは、靭帯の発達の仕方には個人差があり、また、骨格や皮下脂肪の量・分布の仕方も人それぞれだから。そのため、子どもの頃からゴルゴ線がくっきりしていたという人もいれば、ある程度年齢を重ねてもほとんど目立たない人もいます。一般的には、頬骨の張っている人にはできにくく、欧米人のように頬骨が平らな人にはできやすいといわれています。

 

なお、「ゴルゴ線」という名称の由来は、漫画「ゴルゴ13」の主人公ゴルゴの顔にこの線がくっきりと描かれていることから。ゴルゴ13の絵を見るとよくわかりますが、この線があることによって、顔に渋味が増し、表情に貫禄が出ます。男性ならそれも良いかもしれませんが、女性にとっては決して嬉しいものではありませんよね。ゴルゴ線は、ほうれい線や頰のたるみ、目の下のクマなどとともに、予防改善したい年齢肌トラブルだといえます。

 

ゴルゴ線が目立つ原因は?

ゴルゴ線の現れ方は、人それぞれ。もともと目立ちやすい人もいれば、目立ちにくい人もいます。しかし、「若い頃には目立たなかったのに、30代以降になってからくっきりしてきた」という人は多数。これは、年齢とともに頰の筋肉が衰えたり皮膚がたるんだりしたことが原因だと考えられます。以下で、年齢とともにゴルゴ線が目立つようになる原因を詳しく解説していきます。

 

・ゴルゴ線が目立つ原因1:表情筋の衰え

表情筋の衰えは、ゴルゴ線が目立つようになる主な原因です。

顔には、頰や目の周り、鼻の周りなどを中心に約57種類もの筋肉がついており、これらは総称して表情筋と呼ばれています。表情筋は、その名の通り表情をつくるときに動く筋肉ですが、年齢とともに衰えていきます。そのため、肌のハリが保てなくなり、シワやたるみが生じる原因となるのです。

 

表情筋のなかでも特にゴルゴ線に関係しているのが、口角のあたりからこめかみにかけて繋がっている大頬骨筋と、上唇の中心あたりから目尻にかけて繋がっている小頬骨筋です。ゴルゴ線を予防・改善するためには、この部分の筋肉を意識的に動かしたり鍛えたりすることが大切です。なお、この部分の筋肉の衰えは、ほうれい線やマリオネット線を目立たせることにも繋がります。

 

・ゴルゴ線が目立つ原因2:肌弾力の低下

加齢によって肌弾力が低下することも、ゴルゴ線が目立つようになる原因のひとつです。

通常、人間の皮膚の最も深い部分である真皮層では、コラーゲンの束が形成されており、その束の間にはエラスチンという物質が張り巡らされています。そして、これらの働きによって皮膚は支えられ、弾力やハリが保たれています。しかし、加齢にともなってコラーゲンやエラスチンの量が減少すると、皮膚を支えきれなくなり、弾力やハリも失われます。その結果、皮膚にたるみが生じ、ゴルゴ線が目立つようになってしまうのです。

 

このように、表情筋の衰えや肌弾力の低下が、年齢とともにゴルゴ線が目立つようになる主な原因です。

 

しかし、最近では、20代の若い人でも、ゴルゴ線に悩む人が多くなっています。

その理由としてあげられるのが、パソコンやスマホを長時間使用することによる眼精疲労です。ずっと一点を見続けていたり、目を酷使したりしていると、目の周りの筋肉が凝り固まってしまい、血流やリンパの流れが悪くなります。くわえて、長時間パソコンやスマホを見ていると、どうしても無表情が続きがちになり、表情筋の動きが少なくなります。その結果、若い人でもゴルゴ線が目立つようになるのです。

 

ゴルゴ線を目立たなくするにはどうすればいい?

顔を老けた印象に見せるゴルゴ線は、是非とも改善したいもの。ゴルゴ線が目立つ原因を踏まえ、今日からできるセルフケア方法をご紹介しましょう。

 

・表情筋を鍛える

ゴルゴ線が目立つようになる原因のひとつが、表情筋の衰えです。そこで、日頃から意識的に表情筋、特に大頬骨筋や小頬骨筋を鍛えることが大切です。お風呂に浸かっているときや、トイレでひとりになったときなど、隙間時間を使って以下のエクササイズを行ってみましょう。

 

表情筋エクササイズのやり方1

①「あー」と発声しながら、なるべく口を大きく開けます。

②そのまま右頰の筋肉を上に引き上げ、3秒キープ。

③次に、左頰の筋肉を上に引き上げ、3秒キープ。

④これを左右5回ずつ行います。

 

表情筋エクササイズのやり方2

①「いー」と発音しながら、口角を引き上げるように笑顔を作ります

②そのまま、頰を持ち上げるように意識して力を入れ、10秒キープ。

③これを10回行います。

 

これらのエクササイズは、ゴルゴ線の予防・改善だけでなく、頰のたるみやほうれい線の改善にも効果が期待できます。すぐに効果が出るものではありませんが、継続的に続けてみましょう。

 

・肌の保湿、紫外線対策をする

肌内部でコラーゲンやエラスチンが減少し肌の弾力が失われることも、ゴルゴ線を目立たせる原因のひとつです。そこで、コラーゲンやエラスチンを守るために、肌の保湿を。スキンケア時には、化粧水や乳液で水分をしっかり補給し、クリームで蓋をします。年齢を重ねると肌の水分量や皮脂分泌量が低下しますから、その分しっかりとスキンケアで潤いを与えてあげましょう。

また、保湿ケアとともに徹底したいのが、紫外線対策です。紫外線は、肌内部に到達してコラーゲンやエラスチンを減少させたり水分を奪ったりと、お肌にたくさんの悪影響を与えます。夏場はもちろん、年間通じてUV対策をすることが大切です。日焼け止めを塗ったり、UVカット成分の入った化粧下地やファンデーションを使ったりといった工夫をしましょう。

 

・目元の血行を良くする

眼精疲労が蓄積すると、ゴルゴ線が目立ちやすくなります。日頃からパソコンやスマホを長時間使用している方は特に、適度に目を休め、目の疲れをとるようにしましょう。おすすめなのは、蒸しタオルで作るホットアイマスクです。タオルを水で濡らして、電子レンジに入れて1分ほど加熱し、気持ち良いくらいの温かさになったら目の上に置きます。目元の血行が良くなるので、ゴルゴ線予防・改善はもちろん、目のクマ対策、むくみ対策にもなります。

また、目の周りの筋肉(眼輪筋)を動かすエクササイズもおすすめです。以下のエクササイズを習慣にしてみてください。

 

眼輪筋エクササイズのやり方

正面を向いてから、両目を右回しに、ぐるりと大きく回します。

②同様に、左回しも行います。

③左右3回ずつ行います。

 

ゴルゴ線が気になる方は、これらのセルフケアを行ってみてください。

ただし、ここでご紹介している方法は、あくまで加齢や生活習慣によって深くなったゴルゴ線に対して効果が望めるものです。生まれつきゴルゴ線が濃く目立つ方や、セルフケアでは効果がなかったという方は、美容外科クリニックでの施術を検討してみてはいかがでしょうか。

美容外科クリニックでは、ゴルゴ線の凹み部分へのヒアルロン酸注入や、ゴルゴ線の周囲のたるみを持ちあげるリフトアップ治療など、症状や仕上がりの希望にあわせた施術が受けられます。セルフケアよりも確実に効果を出したい方、短期間で顔の印象を変えたい方にはぜひおすすめです。

 

いかがでしたか。

ほうれい線や頰のたるみ、目元のクマなどとともに気になるゴルゴ線。今回は、その原因や改善のためのケアなどについてご紹介しました。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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