顔のたるみが目立つ人は姿勢が悪い!
顔のたるみと姿勢が関係あるの?と思うかもしれませんが、顔から首・肩・背中にかけての筋肉や皮膚、脂肪はすべて繋がっています。特に良くないのは、猫背で肩や背中が丸まっている姿勢や首や顔を前に突き出したような姿勢です。このような姿勢を慢性的にとっていると、顔が常にうつむきがちになるため、頬や口元が下方向に引っ張られ、顔のたるみを招いてしまいます。
デスクワークやパソコン作業、スマホの使用をしていると、前述したような悪い姿勢になりがちです。できるだけ背筋がピンと伸び、首や顔が背筋に対してまっすぐになるような姿勢を心がけましょう。
顔のたるみが目立つ人は、顔の筋肉が衰えている!
顔の皮膚の下には、表情筋と深層筋と呼ばれる筋肉がついています。表情筋は、名前の通り笑ったり泣いたり怒ったりといった表情をつくるときに使われるもの。一方の深層筋は、骨についている筋肉で、表情筋を支える役割をしています。そして、これら2種類の筋肉組織によって、顔の脂肪や皮膚は支えられています。しかし、加齢などによってこれらの筋肉が衰えると、その上にある脂肪や皮膚は形状を留めるのが難しくなり、たるんでしまいます。
表情筋や深層筋の衰えによる顔のたるみを予防・改善するためには、マッサージやエクササイズによって筋肉を鍛えたりほぐしたりしましょう。また、表情を意識的に大きくつくるようにすることも大切です。パソコンやスマホに向かっていると、どうしても無表情になりがちです。普段からパソコンやスマホに向かう時間が長い方は気をつけてください。
顔のたるみが目立つ人は、お肌が弾力不足になっている!
お肌の弾力不足も、顔のたるみの原因のひとつです。お肌の弾力は、コラーゲンやエラスチン・ヒアルロン酸といった成分がお肌の深部(真皮層)で生成され適切に機能していることで保たれています。しかし、これらの成分の働きは、さまざまな原因で阻害されてしまいます。
最大の原因として考えられるのは、加齢です。悲しいことですが、30代を過ぎると真皮層でのコラーゲンやエラスチン・ヒアルロン酸の生成できる量は減少の一途を辿ります。40代になると、赤ちゃんの半分程度の量になるともいわれています。
もうひとつの原因は、紫外線です。紫外線に含まれるUVA波は、皮膚を通過して真皮層にまで到達し、コラーゲンやエラスチン・ヒアルロン酸をつくりだす繊維芽細胞にダメージを与えます。そのため、コラーゲンやエラスチン・ヒアルロン酸の生成機能が低下し、さらに紫外線ダメージを修復するために分泌される酵素によって余計に肌の弾力が失われてしまいます。また、紫外線を浴びると肌表面(角質層)が乾燥状態に。そのため、真皮層の水分が失われ正常に機能できなくなってしまいます。
このほか、食習慣や生活習慣もお肌の弾力に関係しています。繊維芽細胞でコラーゲンやエラスチン・ヒアルロン酸を生成するためには、タンパク質やビタミンCといった栄養素が必要不可欠です。しかし、野菜不足や偏食などで食事バランスが悪くなっていると十分な栄養が摂取できず、生成能力は低下してしまいます。また、喫煙も顔のたるみを引き起こす原因に。タバコに含まれるニコチンやタールは、体内で活性酸素を発生させ、ビタミンCを破壊してしまうのです。
このように、姿勢の悪さや顔の筋肉の衰え・お肌の弾力不足は、顔のたるみを目立たせる原因となります。思い当たる節のある方は、ぜひ一度ご自身を見直してみてくださいね。