切らない治療①ヒアルロン酸注入
美容外科で行うほうれい線治療として最もメジャーなもののひとつが、ヒアルロン酸注入です。この施術では、ほうれい線の溝に沿って細い注射針を使ってヒアルロン酸を注入します。注入したヒアルロン酸が真皮の内側から皮膚を持ち上げてくれるため、肌がふっくらと見え、ほうれい線が目立たなくなります。
この施術の良いところは、注射をするだけでいいので短時間で簡単にできるということ。痛みもほとんどなく、ダウンタイムも不要。美容外科での施術がはじめてという方でも抵抗なく受けられるのではないでしょうか。
また、ヒアルロン酸はもともと体内に存在する物質ですから、人体との馴染みが良く安全性が高いのもメリットだといえます。
ただし、ヒアルロン酸注入の効果は永久ではありません。ヒアルロン酸の種類や施術方法によって違いはありますが、だいたい3ヶ月から1年あまりで体内に吸収されてしまいます。そのため、効果を持続させるためには定期的な施術を受ける必要があります。
切らない治療②サーマクール
もうひとつ切らない治療として人気なのが、サーマクールという医療機器による施術です。皮膚に高周波を照射し皮膚深部に熱作用を与えることで、繊維芽細胞を収縮させてコラーゲン生成を促し、肌の弾力やハリを蘇らせます。
サーマクールの魅力は、ほうれい線のみならず頬やフェイスラインのたるみ、ハリ不足といったエイジングサイン全般に対して効果が期待できることです。施術によってコラーゲンの生成能力や肌のターンオーバー機能が活性化するため、さまざまな肌トラブルの予防・改善に役立ちます。即効性があるので、早く目に見える結果を出したいという方にはとてもおすすめです。また、サーマクールは高周波の照射と同時に冷却ガスで皮膚を冷やすことができるため、施術によるやけどや傷の心配もありません。
ただし、サーマクールもヒアルロン酸注入と同様に、永久的に効果が持続するわけではありません。効果を持続させるためには、半年に一度程度の施術がおすすめです。
切らない治療③マエストラ
現在、切らないほうれい線治療において最も効果的だといわれているのが、マエストラという医療機器による施術です。ラジオ波という高周波を皮膚に照射することで繊維芽細胞を収縮させてコラーゲン生成を促したり、代謝の促進作用で肌を引き締めたりする効果が期待できます。施術にかかる時間は20分~30分程度。人によっては施術後にうっすら赤みがさすこともありますが、ほとんどの場合ダウンタイムも必要ありません。なお、上記でご紹介したサーマクールとの一番の違いは、マエストラのほうがサーマクールよりも痛みが少ないということです。また、照射周波数をコントロールすることができるため、顔はもちろん全身への使用が可能です。そのため、マエストラは全身のスリミング施術にも用いられています。
このほか、マエストラは皮膚の弾力不足が原因のたるみや、脂肪繊維の伸縮によるたるみ、むくみによるたるみなど、どんなタイプのたるみにも対応可能です。そのため、たるみによるほうれい線にお悩みで、ヒアルロン酸やサーマクールでは思うように改善できなかったという方にも人気があります。
ただし、マエストラの効果は永久的には続きません。最初は2週間~4週間ごとに1クールで4~5回、その後は2~3ヶ月に一度の施術が必要です。